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廃車の一時抹消と永久抹消の違いとは?廃車の定義について解説
車を所有されている方なら一度は耳にすることがある「廃車」という言葉。
なんとなく意味はわかるけれど、そもそも「廃車」ってどういう意味?永久抹消とか一時抹消って何?
この記事では、廃車の一時抹消と永久抹消の違いだけではなく、手続きをしないことによって発生するデメリットについて解説します。
廃車とは?
廃車とは、車の車籍(戸籍の車版のようなもの)を抹消することであり、正式な手続きが必要です。
長年乗っていない自動車が放置されている場合や、事故などで自動車が破損してしまったものの修理が困難な場合やなどには自動車を「廃車」にする事になります。
「廃車」の定義は次の2つです。
・使用を一旦中止してナンバープレートを返却すること
・車を解体し消滅させること
運輸支局や軽自動車検査協会では、「廃車」という言葉を正式には使わず、「抹消登録・解体届け・解体返納」という言葉を使います。
また、軽自動車か普通車かによって、それぞれ「手続きの名称」と「手続きを行う場所」が異なります。
■ 使用を一旦中止してナンバープレートを返却する場合
車のタイプ | 手続きの名称 | 手続きを行う場所 |
普通車 | 一時抹消登録 | 運輸支局 |
軽自動車 | 自動車検査証返納 | 軽自動車検査協会 |
■ 車を解体し消滅させる場合
車のタイプ | 手続きの名称 | 手続きを行う場所 |
普通車 | 永久抹消登録 | 運輸支局 |
軽自動車 | 解体返納 | 軽自動車検査協会 |
廃車の種類
廃車には以下の3つの種類が存在します。
(普通自動車における名称で記載いたします)
永久抹消登録
永久抹消登録とは、一般的な廃車(車籍抹消)のことをさします。
既に自動車を解体済であったり、災害などにより自動車が使用できなくなった場合に行う手続きです。
車を解体し、永久的に手放すため、二度とその車に乗ることはありません。
事故や自然災害、値段のつかなくなった古い車など走行が不可能となった車両や、中古車として買取り査定に出しても値段がつかなくなった車両に対して行うのがこの「永久抹消登録」です。
手続きする場所(普通自動車の場合)
【ナンバーに記載されている住所】を管轄する運輸支局
必要書類(普通自動車の場合)
・車検証
・実印
・印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
・移動報告番号(リサイクル券に記載されている)
・解体業者からもらう解体証明(解体報告記録日が分かればよい)
・ナンバープレート(前後2枚とも必要)
・永久抹消登録申請書(窓口で入手可能)
・自動車税・自動車取得税申告書(窓口で入手可能)
・手数料納付書(窓口で入手可能)
一時抹消登録
一時抹消(いちじまっしょう)とは、一時的に自動車の使用を中止する場合に行う手続きです。
永久抹消登録と異なる点は「再び使用する可能性がある車」の申請ができる点です。
たとえば盗難された場合に一時抹消登録を行うと、持ち主が乗ることができない間の税金を払う必要がなくなります。
永久抹消登録で廃車手続きを済ませてしまうと、万が一盗難車が戻ってきたときに自分が乗ることができないので、一時抹消登録を行うことをおすすめします。
手続きする場所(普通自動車の場合)
【ナンバーに記載されている住所】を管轄する運輸支局
必要書類(普通自動車の場合)
・車検証
・実印
・印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
・ナンバープレート(前後2枚とも必要)
・一時抹消登録申請書(窓口で入手可能)
・自動車税・自動車取得税申告書(窓口で入手可能)
・手数料納付書(窓口で入手可能)
解体届出
何らかの理由で、一時抹消後に廃車を希望するのであれば、解体届出をします。
車検が1ヶ月以上残っている場合は、重量税の還付申請も忘れずに行ってください。
還付金は振込みで受け取るため、還付金を受け取る口座情報の分かるものを持参してください。
手続きする場所(普通自動車の場合)
【ナンバーに記載されている住所】を管轄する運輸支局
必要書類(普通自動車の場合)
・登録識別情報等通知書(もしくは一時抹消登録証明書)
・移動報告番号(リサイクル券に記載されている)
・解体業者からもらう解体証明(解体報告記録日が分かればよい)
・ナンバープレート(前後2枚とも必要)
・永久抹消登録申請書(窓口で入手可能)
・自動車税・自動車取得税申告書(窓口で入手可能)
・手数料納付書(窓口で入手可能)
なぜ廃車の手続きが必要なのか
なぜ、廃車の手続きが必要になるのでしょうか。
気をつけたいのは、自動車税の問題です。
車籍を残したままでいると、たとえ車自体をスクラップしていても税金を支払う必要があります。
これらに加え、解約の連絡をしていない場合には、自動車保険の保険料も毎年支払うことになります。
余分な税金や保険料を支払わずに済むように、正式に廃車にすることをおすすめします。
まとめ
以上、廃車の一時抹消と永久抹消の違い、手続きに必要な書類や手続きをする場所、手続きをしなかった場合のデメリットについて解説しました。
下記の記事では「廃車の手続き」について分かりやすく解説していますので、併せてお読みください。
(⇒廃車の手続きは自分でやった方がお得?廃車の手続きの流れと必要書類について解説)
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